シンデレラストーリーともう一つのストーリー

Medical Condition(メディカル コンディション)のトレーナー安藤雅人です。

※ミュージカルで使われた曲。

今日は初めてブログで直接仕事と関係ないことを書きます。

先週末、新城の連谷というところの廃校になった校舎を利用して、

ミュージカルをやってきた。

ミュージカルの内容はシンデレラ。

配役が決まった。

それぞれメンバーの専門性を活かして取り組む。

みんなに役割がある。

そして出番もある。

　しかし、ミュージカル素人の集まり。 当然、一筋縄ではいかない。

みんながこの困難にぶちあたりながら、

知恵を出し合いながら一つ一つ難関を越えていく。

越えていくたびに絆は強まる感じはあった。

実行委員長のハルイチくんは若くしてトマト農家営んでいる。

ミュージカルのメンバーのほとんどは岡崎近隣に住んでいるが、彼は田原に住んでいる。

ミュージカルの本番に近づくにつれて仕事後、

彼はほとんど毎日のように岡崎にきて打ち合わせ。

時には午前３時まで打ち合わせ。

きっと、仕事なんてままならないだろう。

当然、プライベートや家族との時間もさけていないだろう。

それでも彼は目が鋭くぶっきらぼうな風貌に似合わず、

いつもニコニコ。

ストレスでチームの空気がピリつく中、

イライラせず、

何事も諦めず。

しかし、これだけ時間と労力を費やしたのにもかかわらず、

当日は台風の接近を知ってビニールハウスの撤収をしに

片道２時間の道のりをかけて田原まで戻る。

本番までは確実に間に合わない。

とても無念そうだった彼の後ろ姿は強烈に印象に残る。

プレゼンプロジェクトのリーダーのいがっち。

みんなを綺麗に取り仕切ってくれる。

困った時は、何かと頼れる存在。

保険の営業をやっているだけあって、

僕と違って人前でも堂々と話し、

綺麗で聞き取りやすい説明をしてくれる。

僕には嫌な過去があり壇上に立つことから避けたかった。

それを払拭するかのように、

前日の夜も僕へ熱心に演技指導をしてくれたのも彼。

頼れる兄貴的な存在。

そんなマルチな彼は、

当日台風で出演できなくなってしまったハルイチくんの代役を任される。

さすがの彼は、わずか２時間ほどでセリフと動きを覚える。

しかし、本番直前で熱中症と疲労が重なり倒れる。

ケイレンもでていた。

症状は一度は回復したものの、再度出現。

危険な状態だと説明し、理解した上でも代役をこなす。

なんで、そこまでしてミュージカルをやるのか。

それは仲間の故郷である連谷を守るため。

何より仲間を応援するため。

みんな、気持ちや行動・意志のベクトルが周囲の人へ向いている。

僕は、王子役。

前日、舞台の稽古中。

覚えたと思ったセリフ。

舞台は僕にとって危険なバウンダリーゾーン。

舞台に上がるとセリフが吹っ飛ぶ。

例え読み切っても今度は手振り身振りいれると、

これまたセリフが吹っ飛ぶ。

声が届かないと指摘されると、

そこに集中するとセリフがすっ飛ぶ。

そして、その時は来た。

練習不足とここ最近の疲労なのか、

急に力が入らなくなり動けなくなる。

学生時代に実技試験直前にもなった”ギックリ腰”。

なんとも情けない。

前日練習は時間が許す限りセリフを読みとした。

頼れる師匠に連絡して予約を入れて、

ケアしてもらい翌日は動けた。

そんな僕は自分でいっぱいいっぱいで、

周囲に助けてもらいっぱなし。

周りにベクトルは向けるどころではなかった。

内容はシンデレラストーリーですが、

個々にストーリーがあった上での、

ミュージカルなんだと思った。

シンデレラを描いているつもりだったけど、

いつの間にか本物の物語になっていた。

最近、僕は幸せだと本当に思うんです。

僕の仕事は一人一人と接している時間が比較的長いです。

そして何気ない話しをします。

僕は聞きたいのです。

その人が持っている物語を。

ストーリーってすごいです。

クライエントさんや患者さんもそれぞれ物語があるのです。

なぜ、痛めたのか。

なぜ、その目標があるのか。

なぜ、諦めないのか。

それにはストーリーがあるからだと思います。

僕はそれぞれのストーリーに直接触れれることができる。

とても幸せな職業だと感じました。

【スポーツ選手・一般の方々と目標と感動を共有し、動きやすい体作りと健康をサポートします。生涯現役生活と一生スポーツを目指しコンディショニングを行っています。愛知県岡崎市Medical Condition(メディカルコンディション)】