スキー、スノーボードの能力向上のカギ vol4
こんにちは。
愛知県岡崎市にあるボディケアジム、
動きやすい体作りを提供させていただいています、
Medical Condition(メディカル コンディション)の代表トレーナー安藤雅人です。
前回のスキー、スノーボードの能力向上のカギ vol3 に続いて、
今回はスキー・スノーボードの能力向上のカギ vol4 実際の動きとトレーニング編 について
フリースタイルスキーや、スノーボードでジャンプ時に空中姿勢で、
どのように筋力が使われているかというところを説明します。
まず、参考程度に動作分析で必要になる動きの期分け(phase)について書きます。
・アプローチ期(Approach):斜面に合わせて加速させて空中に飛び出るまでの準備する時期。主に安定した姿勢を獲得し、体勢を整える。
・キック期(Kick):ジャンプ台の最も高いところで踏み込みする時期。この時期がもっとも大切で空中姿勢を決定づける。
・エアー期(Air):踏込んでから空中に飛び出し着地までの時期。この時期に表現できることがこの競技のポイント。
・ランディング期(Landing):雪面にボードが着いてから滑走までの時期。衝撃が強く加わりやすく外傷の多い位相。ゆっくりと沈みながら体に加わる重力を除くことが重要。
今回は、空中姿勢からの動きになるので、
緑字の部分にフォーカスをします。※近々、先行動作についても書きます。
アプローチ期、
↓
先行動作
↓
キック期(通称:抜け)
↓
エアー期(空中姿勢)
↓
ランディング期(着地)
一度、下記の期分けした動画を見てイメージしてみてください。
先の研究結果では、 内腹斜筋等には回旋作用があるのですが、
アプローチ期後の先行動作を受けて、
回旋を戻す作用が必要なようです。
基本、体幹筋は硬く強固でなければならないような印象です。
(なので、トレーニングは前回の動画のように行う事が大切です。)
強く回旋を戻した時に、
スピンの鋭く力強い回旋力 が発生します!!
まず、アプローチ期では、
先行動作もありますが、板と肩の並びはほぼ平行です。
赤線:肩と肩を結んだ胸郭の動き 青線:板の角度 骨盤の角度は赤線と青線の間にあると思われる。
そして、先行動作では必要になる胸郭の動きは体幹回旋のきっかけを作ります。
胸郭は回旋要素に富んでいて、
写真の赤線のように胸郭を捻ることができて力を貯めることができます。(胸郭の回旋の出し方については近々掲載予定)
キック期に青線と赤線の角度をつけようとしています。
そして、空中では先行動作で捻った胸郭を、
バネのように戻すようにすることが大切です。
戻すのは腹部にある体幹筋力。
エアー期では今度は逆に赤線に青線を近づけようとします。
この時に特に体幹筋力が活動し、
瞬時に板を引きつけて、
捻れモーメント(カウンターローテーション)を利用して回転力を加えています。
余談ですが野球選手のホームランバッターの特徴は
腰部体幹の回旋筋力が硬いこと。
これはプロ野球選手の間では噂の通り、
主に筋肉の収縮形態は、
遠心性収縮であり粘性要素を主に使っています。
さまざまなトレーニング方法があると思いますが、
直結していないことがあります。
例えば腕立て伏せや懸垂など。
これらのトレーニングを行うことで逆に体が重くなったという経験もあります。
また体幹トレーニングも闇雲にやっても、
スキーやスノーボードは上手くなりません。
スキルアップに直結するトレーニングは、
動作に則したパターントレーニングのみだと思ってください。
雪上で滑るのもパターントレーニングの一つです。
雪上でも脳に覚えさせるようにして、動作パターンを学んでいるのです。
イメージトレーニングも同じです。
パターンから逸脱するようなトレーニングを行うのは時間的に無駄というよりも、
むしろパフォーマンス低下につながります。
そして、いくら素晴らしい技を空中で披露しても、
ランディングできないと技をメイクしたとは言えません。
ランディングとなる着地も大切なんです。
次回は着地時に必要となる、
バランス能力を補う、
ライディングで大切な足の筋力について書きます。
体幹筋力に続き、足の筋力にもトップスノーボード・スキー選手には特徴があります。
※動画の提供はフィルマーのNaoki、写真はライダーのKodai、トレーニング動画はスキーヤーのMatch、3人とも僕に関わってくれた選手たち。多大な協力を頂き本当に感謝しています。
【スポーツ選手・一般の方々と目標と感動を共有し、動きやすい体作りと健康をサポートします。生涯現役生活と一生スポーツを目指しコンディショニングを行っています。不妊症や不育症の方にも結果を出しています。愛知県岡崎市Medical Condition(メディカルコンディション)】