手の動きと姿勢(グリップ競技・ゴルフ・テニスは特に影響)
前回(テニス上達への道)のブログの続き。
前回は普段、手の使い方により指の変化にどのような傾向があるのかを考え、
チェックする話ししました。
今度は手のひらに対してのチェックです。
まずは手のひらをめいいっぱい開いてみましょう。
僕の手ですがちょっと手の開きはアマいですが、 まずまずだと思います。
前回のように母指内転筋を優位にして、
テニスのグリッピングを行っている人はおそらく手が開かず、
こんな感じになっているのではないでしょうか。
特に親指と人差し指の間が開かない。
実は、この手の開きってとても重要なんです。
前回のブログでお話しましたグリップの握り方により、
腕や肩の運動連鎖や動きが変わってくるとお伝えしました。
ただそれが、痛みや肩周囲の動きだけの領域のお話ではありません。
実はこれは全身に影響します。
特に姿勢に大きく関わってきます。
手が開くことは、
赤ちゃんが発育発達の上でも重要なことです。
まず、赤ちゃんは生後間もない頃は仰向けに寝ています。
この時に全身を丸め、背中を屈曲し、
物を把持する能力が備わります。
屈筋パターン。
そして次に寝返りします。
これは体幹機能の協調性と強化につながります。(一般的に体幹筋力の強化のみにとらわれてしまうと、ここまで。)
さらに向上する必要があります。
続いてハイハイをします。
ハイハイは伸筋群の協調的パターンだと言えます。
この赤ちゃんのハイハイする時期に脊柱の前弯を作ります。 (スポーツで重要とされている体幹に大切な骨盤をたてる動き)
抗重力(重力にまけないための筋肉)筋力やアライメント姿勢を整えます。
立つために背骨を安定させて体重を支える筋肉や姿勢作る準備期です。
ハイハイをします。
その時に手の開きは体重を支えるために大切になります。
手は人間にとって敏感で繊細、優れた機能。
手の動きって敏感で反応がすぐに出てきます。
僕がケアしている方法は手に大きく影響し、
手の動きを指標にします。
手が開くほど、重力に耐えやすく楽に動けることが多いです。 このコンディショニング方法は古くから日本に存在し、
科学が進んでいなかった昔は、
先人の先生方は肌で感じて使っていたのでしょう。
最近では発育発達学やFMS(ファンクショナルムーブメントシステム)等で、
リハビリや海外でトップアスリートが赤ちゃんの動きをトレーニングに取り入れたりしています。
日本ではハンマー投げの室伏選手は赤ちゃんの動き取り入れた、 赤ちゃんトレーニングというのを提唱していますね。
”体験してみよう”
まず、座ります。
そして、手をめいいっぱい開く。
1.その状態で背中を丸めて、脚を組んでみます。
2.両足をしっかり地面につけて、背すじを正すように座り、頭頂を上の方に持ち上げるようにします。
変化わかりましたか?
体感して答えをだしてみてください。
例外なく明らかな変化があると思います。
(わからない場合は、3分ほど1、と2、の姿勢を続けて、手をめいいっぱい開いててください。)
手のひらが開きやすいのはどちらでしたか??
そう・・・
姿勢にも大きく手の開きは影響しています。
姿勢が悪くなると、手のひらは開きません。
屈筋優位になると、手は開きません。
赤ちゃんの動きで屈曲パターンでもある、 腹筋トレーニング(Trunk curl)等をすると手は開きません。
重要なのは伸筋なのです。
次回は来院選手の紹介を挟んで、
次ヶ回は伸筋をキーワードとして書かせていただきます。
【姿勢不良は全身に余分な筋肉の緊張を高めます。使用は腕の動きではかることができます。また、テニスやゴルフのグリップはパフォーマンスやケガに影響を及ぼしています。岡崎市Medical Condition(メディカルコンディション)】